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若者の友人・親子関係とコミュニケーションに関する調査研究 概要報告書

首都圏在住の16~17歳を対象に
辻 大介, 2003 『関西大学社会学部紀要』34巻3号,pp.373-389

1.調査の目的と方法
2.友人関係・親子関係の実態
3.携帯電話・メール利用の実態
4.友人・親子関係と携帯電話・メール利用との関連
 文献 / 付属資料(単純集計結果) / Abstract

抄 録

 本稿では、首都圏30km内在住の16~17歳を対象に行ったアンケート調査の結果概要を報告する。調査時期は2002年3月、層化2段無作為抽出法により800人を選び出し、郵便により調査票を送付・回収した。有効回答は387票(回収率48.7%)である。主な調査項目は、友人関係・親子関係についての社会心理的態度、およびコミュニケーション頻度、携帯電話・メールの利用頻度とそれらの効用などである。この調査の一つの特色は、友人関係と親子関係との比較が可能な設問形式をとったことにある。結果としては、母親を「友だち」感覚でとらえている者が女性では4割に上ること、携帯電話の音声通話は友人関係を切り替え・使い分けるためのメディアとして、携帯メールは友人関係を深めるためのメディアとして位置づけられていること、メール利用者の4割が母親とメールをやりとりするのに対し、父親とやりとりする者は2割にとどまること、などが明らかになった。

1.調査の目的と方法

 1990年代後半からの情報通信メディア──インターネットや携帯電話──の急速な普及とともに、私たちのコミュニケーションのありようは大きく変わりつつある。それはまた、私たちの対人関係のありようを変えるものでもある。

 今回のアンケート調査は、なかでも携帯電話(PHSを含む)とそれに付属したメール機能(以下「携帯メール」または単に「メール」と表記する)に注目し、その中心的な利用層である若者の利用実態を、対人関係と関連づけながら把握することを目的とする。また特に、友人関係と親子関係に焦点をあて、それらを比較できる形で設問した点に一つの特色がある。調査対象の年齢層は、親との同居が一般的で、携帯電話の利用が過半数に達すると予想される16~17歳に設定した。調査の概要は次のとおり。

  1. 調査対象・母集団
    首都圏30km内の市区在住で、親と同居する16~17歳の男女。実際の標本抽出にあたっては、1984年4月2日~1986年4月1日生まれで、住民基本台帳に両親と思われる年長者の記載がある者を対象とした。
  2. サンプリング
    住民基本台帳を用いた層化2段無作為抽出法。40地点×20人=計800人を抽出。
  3. 調査方法
    郵送法。(調査協力の謝礼として500円分の図書券を同封した。)
  4. 調査期間
    2002年3月7日に調査票を発送。3月20日までに返信を投函するよう依頼したが、実際の回収票には4月の返送分が19票含まれる。
  5. 有効標本数・回収率
    有効標本数は387票(有効回収率48.4%)。性別・年齢の分布は次のとおり。

 性別・年齢ともに際だった分布の偏りはみられない。(ちなみに、15歳が若干含まれるのは調査時点からして当然なのだが、わずかながら18歳が含まれるのは4月に誕生日を迎えた後に調査票を返送したものと思われる。)有効回収率も50%近くに達しており、この点でも妥当性の高い標本が得られたと言えるだろう。郵送法としてはかなり高い回収率が得られたのは、谷岡[1993]を参考に、調査謝礼を予め同封したこと、回答の負担感を減らすために調査票を4ページにおさえたことによるものと考えられる。

 以下では、友人関係・親子関係の実態、携帯電話・メールの利用実態、それらのあいだの関連、という順に調査結果の概略を報告する。また、対人関係と通信メディア利用については性差が先行研究で認められているので、男女別のデータを併記することにしたい。なお、ポイントを絞りこんだ調査結果の詳細な考察・解釈については別稿を準備中であり、ここでの報告は、単純集計・クロス集計レベルでの包括的な調査結果の記述を中心とする。具体的な設問文と単純集計結果は、本稿末尾の付属資料を参照されたい。

2.友人関係・親子関係の実態

 まず、友人関係についての結果からみていこう。親しい友人の数は、平均11.6人(中央値10人)。男女別平均では、男11.1人に対して、女12.3人とやや多いが、有意な差ではない。そのうち、親が名前を知っている友人が何割いるかを示したのが、図1である。平均して男5.0割に対し、女5.8割とより高くなっている(t検定でp<.05)。これは、後述するように、女性の方が親とのコミュニケーションが密であることに関係するものだろう。

図1

図1 親が名前を知っている友人の割合

 次に、友人関係に対する態度を、表1に示す。(a)~(e)いずれについても、設問では対立する選択肢から1つをえらぶ方式をとっているが(末尾の付属資料参照)、表中では便宜的に片方のみを取りだして表記している。(a)関係切替志向、(b)ディスタンシング志向は、男性の方がやや高くなっているが、5%水準の有意差には達していない。(c)ペルソナ切替志向、(d)マサツ回避志向、(e)ノリ志向については、男女間に大きな差はみられなかった。

表1

表1 友人関係に対する態度

 つづいて、友人関係と親子関係に共通する設問について。表2は、友人・母親・父親と顔を合わせて話す時間(電話は除く)を比べたものである。ただし、比較の基準をそろえるため、母親・父親についてはそれぞれと同居している者を母数として数値を算出している。予想されるとおり、男女ともに友人との会話時間が最も長く、父親との会話が最も短い。また、いずれの会話時間も男性より女性の方が長い(t検定でそれぞれ友人・母親p<.001、父親p<.01の有意差)。それぞれの会話時間のあいだには、Spearmanの順位相関係数にして、友‐母がρ=.39、友‐父がρ=.40、母‐父がρ=.74の有意な相関が認められた。

表2

表2 対面での会話時間(一日あたり)

 表3は、親友・母親・父親に対する3種の対人感覚、すなわち自己との共通感あるいは同類感(自分と「ものの考え方や感じ方が似ている」かどうか)・被理解感(「私の考え方や感じ方をよく把握している」)・信頼感(「どんな困ったことでも、きっと助けてくれる」)を比較したものである。共通感は、母親・父親との場合に比べ、親友とのあいだで高い。被理解感も、親友との場合が最も高いが、母親に対しても比較的高く、父親に対して低いことが特徴的だ(特にこの傾向は女性に強い)。ただし、信頼感については、父親に対して特に低いわけではなく、ほぼ親友・母親の場合と同じ水準が保たれている。このなかで、有意な男女差がみられたのは、親友に対する信頼感と父親に対する被理解感である(いずれもχ2検定でp<.05)

表3

表3 対人的な共通感・被理解感・信頼感

 また、母親・父親に対しては、「親というより友だちのような存在だ」と思うかどうかを設問している。これに対する肯定回答は、母親の場合26.4%/父親の場合12.9%であり、男女別でみると、男性では母親14.5%/父親10.6%、女性では母親39.9%/父親15.7%となる。特に女性は母親といわゆる友だち感覚で接する傾向が強いようだ(χ2検定で男女間にp<.001の有意差)

 図2は、友人・母親・父親との関係についての満足度を示したものである。男女ともにいずれの関係についても満足度の分布傾向はよく似ており、母親との関係満足度が最も高く、父親が最も低い。ただ、相対的に低いとはいえ、およそ8割が父親との関係に「満足+やや満足」と答えている点には注意しておきたい。つまり、父親における自己との共通感や被理解感の顕著な低さが、関係満足の面にはそれほどは響いていないのである。

図2

図2 友人・母親・父親との関係の満足度

 この関係満足度を目的変数とし(「満足」を1/それ以外を0として2値化)、先にあげた3種の対人感覚を説明変数としてロジスティック回帰分析を行ってみると、常識的な論点ながら、友人関係と親子関係の違いがはっきり浮かびあがる。表4がその結果である(数値は標準化後のβ係数)。友人関係の満足度に関連するのは信頼感だが、一方、親子関係の満足度にはむしろ共通感と特に被理解感が大きく関連している。これは、親子関係があくまで信頼感というベースのうえに人格的一致や理解が積みあげられる(その積みあげが満足度につながる)関係であるのに対して、友人関係は一致や理解をベースに信頼感を確保していく関係であると解釈できるのではないだろうか。

表4

表4 関係満足についてのロジスティック回帰分析の結果

3.携帯電話・メール利用の実態

 今回の調査回答者における携帯電話(PHSを含む)の利用率は83.2%に上り、男女別では男76.8%/女90.4%であった。以下の記述は、この利用者を母数とする。

 利用開始時期は、全体平均で1年10か月前、男性は1年7ヶ月前/女性は2年前が平均であり、女性の方が早くから利用し始める傾向にある(t検定でp<.01の有意差)。回答者の年齢を考慮して推定したところでは、15歳ごろからの利用が一般的であるようだ。

 表5は、携帯電話による友人・母親・父親との通話頻度を比較したものである(設問では「ほぼ毎日」「週に数回」「月に数回」「それ以下」の4肢から選択)。男女間で興味深い差がみられるのは、女性において友人との通話頻度が低いことであり(もとの4選択肢によるWilcoxonの順位和検定で、かける・かかってくるともにp<.001の有意差)、むしろ母親との通話頻度の方が高いくらいだ。逆に、母親との通話頻度は男性の方が有意に低い(かける・かかってくるともにp<.01の有意差)

 従来、若者の(携帯)電話利用に関する先行研究では、友人との通話頻度は男女差があまり見られないことを示すものが多かったが、携帯メールの普及以降の調査では、音声通話に関しては男女差が逆転し、男性の方が高頻度という結果を示したものがある(辻・三上[2001:p7])。今回のこの調査結果も、女性においてより顕著にメールによる音声通話の代替が進んだことを表すものと解釈できるだろう。

表5

表5 携帯電話による通話頻度

 表6は、携帯電話を使うようになってからの、各相手とのコミュニケーション(対面の会話も含む)の増減をたずねた結果である(表中の"無変化"は「変わらない」と「もともとあまり話さない」を合わせた数値)。男女ともに、友人とのコミュニケーションは増えているが、親とのそれにはあまり影響はみられない。ただ、女性の場合には、母親とのコミュニケーションが増えた者が2割に上っている(男性の場合は1割にとどまっており、χ2検定でp<.05の有意差)

表6

表6 携帯電話利用によるコミュニケーションの増減

 携帯電話のディスプレイには着信時に発信番号や発信者名が表示されるが、それを見て親だったときに電話に出ないことがあるかという設問に対しては、10.1%が「ある」、22.4%が「たまにある」と答えている。友人だった場合には「ある」5.4%・「たまに」31.6%で、あまり大きな違いはない。これらに関しては有意な男女差も認められなかった。

 表7は、携帯電話の効用に関する設問の肯定回答率を示したものである。半数が「(1)友だちのことが親に知られなくなった」と答えており、携帯電話によって友人関係と親子関係の接点が薄れる可能性をうかがわせる。「(2)外出や外泊について親からうるさく言われなくなった」という者も3割を超え、特に女性では4割に達する(χ2検定でp=.08の男女差)。対照的に、「(6)親に」「(7)友だちに縛られているような気がする」は1割以下であり、束縛感は低い。「(5)友だちと対面では話しにくいことも、電話なら話しやすい」は3割を上回るが、こうした効果は「(4)親と」の場合には薄いようで1割程度にとどまっている。

表7

表7 携帯電話の効用

 つづいて、携帯メールの利用状況について記述していこう。携帯メールの利用率は、回答者全体比で81.1%、携帯電話利用者では97.5%に上る。

 利用開始時期は利用者平均1年8か月前、男性1年5か月前/女性1年11か月前であり、これも女性の方が早くから利用し始める傾向にある(t検定でp<.001の有意差)

 友人への週あたりのメール送信数は平均83通(標準偏差SD=118)、受信数は87通(SD=121)で、男女別平均では、送信数が男77通(SD=99)/女88通(SD=134)、受信数が82通(SD=101)/93通(SD=139)、といずれも女性の方がやや多い傾向にあるが有意な差ではない。

 メール利用者のうち、母親とメールのやりとりをすることがある者は41.2%、男女別では男33.6%/女48.4%と、女性の方が母親とメールする者が多い(χ2検定でp<.01の有意差)。また、父親とメールのやりとりをすることがある者は20.1%と、母親との場合の半数にとどまる。これに関しては、男19.2%/女21.2%とあまり差はない。

 表8は、親・友人を相手にしたとき、電話や対面で話すよりメールの方が書きやすいことがあるかどうかを示したものである。友だちが相手の場合に、そうした効用を感じる者はメール利用者の7割に上り、また女性の方がより高率になっている(χ2検定でp<.05の有意差)。親が相手の場合に、そうした効用感が相対的に薄いことは、(対面状況と比べたときの)音声通話の場合と同様である。ただし、表7の(4)(5)と比べればわかるように、親・友人が相手の場合ともに、こうした効用を感じる者の割合はメールの方がかなり高い。

表8

表8 携帯メールの効用

 ここで、友人・母親・父親それぞれを相手とした場合の、対面会話時間・携帯電話をかける頻度・メールを送信する頻度の関連について、男女比較を行ったところ、ひとつ興味深い傾向が認められた。表9に、それらのSpearmanの順位相関係数値を示す(母親・父親が相手の場合のメールは、やりとりすることが「ある」を1/「ない」を0として相関係数を算出)。分析対象としたのは、父母同居の携帯電話・メール利用者である。いずれを相手とする場合も、対面会話・音声通話・メールのあいだには概して正の相関がみられる。つまり、各相手に対するコミュニケーションへの積極性がメディアの別にかかわらず表れるということだろう(ちなみに、友人・母親・父親の対面会話時間のあいだにも有意な正の相関がみられ、この傾向は音声通話、メールの場合も同様である)。対面関係の忌避がメディアを介したコミュニケーションに結びつくといった関連傾向は、少なくともここにはみられない。興味深いのは、男性において、友人を相手としたときの音声通話と対面会話・メールとの相関が低いことである。これは、男性の場合、友人とのコミュニケーション‐モードとして、携帯の音声通話が、対面会話やメールとは異なった位相にあることを示唆している。メールでやりとりされる内容は、音声通話に比べてコンサマトリー性が強い、いわば「おしゃべり」的な性格が強いという先行研究の知見をふまえるなら(辻・三上[2001]、中村[2001])、男性は音声通話というモードをより道具‐手段[インストルメンタル]的に──場合に応じて友人関係を使い分けるために(後述)──利用しているのではないかと推測される。

表9

表9 対面会話時間・携帯通話頻度・メール頻度の相関

4.友人・親子関係と携帯電話・メール利用との関連

 最後に、友人・親子関係と携帯電話・メール利用との関連について、主だった分析結果をいくつか紹介していこう。

 まず、携帯電話の利用者/非利用者で、友人数および友人・母親・父親との対面会話時間、関係満足度を比べてみたところ、非利用者で有意に友人数が少なく(t検定でp<.01)、友人との会話時間も短い(p<.001)ことが認められた。男女別に同じ比較を行うと、女性では友人数の有意差が消えるが、会話時間については男女ともにやはり1%水準で非利用者の方が有意に短い。携帯電話の非利用者はもともと社交的ではなく、そのため携帯電話の必要性も感じないということだろう。

 次に、利用者が携帯で友人に電話をかける頻度・メールを送る頻度と、友人関係の諸特徴とがどう関連するかを探るためにロジスティック回帰分析を行った(通話頻度は週に数回以上を1/それ以下を0とし、メール頻度は週に50通以上を1/未満を0として2値化。また友人数については10人以上を1/未満を0として2値化した)。その結果が、表10である(数値は標準化後のβ係数)

 音声通話の頻度に有意に関連しているのは(a)関係切替志向であり(正の相関)、「場合に応じて、いろいろな友だちとつきあうことが多い」者ほど、携帯で友人によく電話をかけることを表している。この関連傾向は私がこれまで行ってきた調査でも一貫して認められており(辻・三上[2001]など)、携帯電話の音声通話利用が友人関係を切り替え・使い分けるリモコンの役割を果たしていることを示すものである。

 一方、メール頻度と有意に関連しているのは(b)ディスタンシング志向であり(負の相関)、「友だちとはプライベートなことも含めて、密接につきあいたい」という者ほど、友人へのメール送信頻度が高い。先述したように、メールのやりとりにはコンサマトリーな「おしゃべり」的内容が多く、そのことと考え合わせるなら、携帯メールは友人との関係それ自体を維持し深めるためのメディアとして位置づけられていると言えるだろう。

表10

表10 携帯電話による友人への通話・メール頻度と友人関係志向との関連

 表11は、友人・母親・父親それぞれとの関係において、対面会話時間・携帯で電話をかける頻度・メールを送信する頻度と、対人的な共通感・被理解感・信頼感(および父母に対する「友達」感覚)とのあいだの、Spearmanの順位相関係数を男女別に示したものである。相関傾向は男女間で少なからず異なっているが、一つ共通しているのは、父親との場合には、(対面・通話・メールの別にかかわらず)全体的なコミュニケーション頻度が高いほど、共通感や被理解感(および信頼感)をもつ傾向にあることだ。むろん、ここからただちに因果関係を特定することはできないが、よく言われる子どもと父親とのコミュニケーション不足がやはり問題であることを示唆するものではあるだろう。

表11

表11 コミュニケーション頻度と共通感・被理解感・信頼感との関連

 表12は、携帯電話・メールの効用のうち、親子関係にかかわるものを取りだし、それらと親に対する共通感・被理解感・信頼感とのあいだの順位相関係数を男女別に示したものである(「友達」感覚については有意な相関がみられなかったので省略した)。ここでも、男女間に一貫した相関傾向はなかなか見いだしにくいが、一つ注目したいのは、「親が電話をとりつぐことがなくなって、友だちのことが親に知られなくなった」という者に、母親との関係があまりよくない形跡がみられる(被理解感や信頼感が低い)という点である。実際、その効用感をもつ者は母親との関係満足度も有意に低い(Wilcoxonの順位和検定で男p<.01、女p<.05の有意差)。母親との関係不全が友人関係を親から切り離す携帯電話の効用への評価を生むのか、それとも、親に友人関係を知られなくなることが被理解感を弱め関係不全を生むのかは、ここからだけではわからないが、それら両方向の因果が合わさって悪循環が生じる可能性もあるだろう。ちなみに、「友だちのことが親に知られなくなった」と答えた者の場合、親が名前を知っている友人の割合は平均4.6割であり、否定回答した者の6.4割に比べて確かに低くなっている(t検定でp<.001の有意差)

表12

表12 携帯電話・PHSの効用と共通感・被理解感・信頼感との関連

文献
Abstract

This report describes the main results of a questionnaire survey of 16 and 17 year-old people in the Tokyo metropolitan area. Questionnaires were sent by mail on March 2002 to 800 persons selected by random sampling method, and 387 valid answers were returned. The questions were about interpersonal attitudes toward friends and parents, the amount of communication with them, the frequency of using a mobile phone and email, and so on. This survey is characterized by common questions to compare friend- and parent-relations. The survey results show; 40% of females think of their mother as a friend rather than as a parent; a mobile phone takes the role as a remote controller to change communication channels among friends according to occasions, and email is a communication tool to cultivate closer relations with friends; 41% of email users communicate with mothers, though only 20% with fathers.

Daisuke TSUJI, 2003
Summary Report on a Questionnaire Survey of Young People's Communications and Relationships with Friends and Parents
The Bulletin of Faculty of Sociology, Kansai University, Vol.34-No.3, pp.373-389

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